DV・モラハラ

DVの被害件数は近年増加傾向にある。DVは夫から妻というのが一般的だと思うかもしれないが、最近は逆DVモラハラ妻なんて言葉も巷で聞かれるようになってきた。家庭内の出来事だと当事者が抱え込んでしまえば、エスカレートして刑事事件に発展することもある厄介な問題だ。

DVには、殴る蹴るの「身体的暴力」、脅しや恐喝などの「精神的暴力」、SEXに関する「性的な暴力」、生活を支える気がない「経済的な暴力」がある。実際に暴力を振るうことはなくても、例えば大きな音で扉を閉める、物にあたるなどの威圧的な態度をとるのも暴力だ。

言葉や行動、態度によって精神的苦痛を与えるモラハラに至っては被害者が自覚していないケースすらある。無視したり「お前は生きている価値がない」などの言葉や態度で相手の人格を繰り返し執拗に傷つけ、その恐怖や苦痛によって相手を支配し思い通りに操ろうとするのがモラハラ加害者の特徴だ。フランスをはじめ欧米にはモラハラが刑事罰の対象になっている国も多い。

暴力やモラハラに耐えて心身ともにボロボロにならないためにも婚前契約に盛り込んで、何がルール違反かを明確にしておくことは、この手のトラブルの抑止力になる。無知でいるのは勝手だが、人権を放棄する理由にはならないだろう。

婚前契約の文例「DV・モラハラ」

DV・モラハラについて

  • 夫婦はいかなる理由があっても身体的、精神的、性的、経済的な暴力をふるいません
  • 身体的、精神的、性的、経済的な暴力があった場合は即離婚協議を開始します
  • 身体的、精神的、性的、経済的な暴力があった場合、配偶者に○○○万円以上支払います