今は結婚の形は多様化している。そしてそれぞれそのカップルならではの固有のトラブルも出てくる。特に事実婚のカップルや年の差婚、国際結婚やバツイチ子連れ再婚であれば婚前契約を作ることを強くおすすめするよ。
事実婚のカップルは婚姻関係がある夫婦と比べ不安定な要素がある。例えばパートナーが亡くなった時、相続の対象ではなくなる。もしもの時のため婚前契約と遺言書をあわせて作っておくべきだ。その他にも子供ができた時、認知はするのか、子供の姓はどちらを名乗るのか、子供ができたら籍を入れるのかなど話し合っておくことはいくつもある。
それから年の差婚は死別後に残された配偶者の生活について考えておくことが大事だ。相続等のトラブルを防ぐためにも遺言書と合わせて作っておくといい。国際結婚は子供の国籍、将来的にどこの国に住むのかなど、国際的なトラブルに発展しないためにも二人で十分話し合っておく必要がある。再婚の場合は、前の結婚に対する慰謝料や養育費の支払い、面会交流などを負っている場合もあるからよく確認しておいたほうがいいな。相手が子連れなら君が養子縁組をする可能性も出てくる。曖昧なままにして後で泣きを見ないようにすることだ。
最初にも伝えたが婚前契約を結ぶべき男の3つの条件を教えよう。
- 自身の年齢が高い
- 自身の資産が多い
- 両者の資産に格差がある
もし君がこのどれかに当てはまるなら、早い段階で弁護士に相談した方がいい。婚前契約は結婚に対する意識を高めてくれるだけでなく、その結婚が互いの自由と権利が尊重された契約になりうるかを量るテスターの役割を果たしてくれるだろう。君が覚悟を持って交わした婚前契約が幸せな結婚生活の礎となることを祈っているよ。
ケースに応じた婚前契約の文例
事実婚
- いずれかが死亡した場合共有財産の2分の1を相手側に分与します
- お互い遺言書を書き、5年ごとに内容を見直すことにします
- 子供ができた際は入籍します
年の差婚
- 入籍後夫は遺言書を書きます
- 夫が死亡した場合○○は生存する妻が相続します
国際結婚
- 子供の国籍は夫の国で取得。姓も夫の姓を名乗ります
- ○年後までは日本で住むが、いずれは夫の国○○へ移住します
バツイチ子連れ再婚
- 養育費については自分の特有財産(一方配偶者の固有の財産のこと)からまかないます
- 面会については日時場所を報告します
- 連れ子も自分の子も同じように愛情をもって接します