君も結婚したら子供に恵まれるかもしれないな。育ってきた環境が違う二人にとって子育ては初めての連続だから、婚前に二人で協力して子育てをしていく意思を確認しておくことは重要だ。婚前契約には『育児のこと』『教育のこと』に加えて、万が一離婚になった場合の『養育費のこと』を盛り込むと気も引き締まるだろう。
子育てにおいては女性が主導権を持つケースが多い。それは生物学的に仕方のないことだとしても、すべての負担を女性に押し付けているようでは君の人間性が問われることになる。だが無理はしないほうがいいぞ。難しく考えずに君はパートナーの負担を和らげるためのフォローに徹すればいいだろう。
子供の教育方針についても二人の価値観をすり合わせておくべきだ。一方が「健康第一、勉強第二」もう一方が「学力最優先」などと真逆の方針で子どもに接すれば子供は混乱してしまう。夫婦の教育方針は統一しておくべきだ。その他にも子供を産む産まないも含め、妊娠中のこと、子供にどのように接するかなどを盛り込んでいけばいい。
ところで両親が離婚した場合に一方の親から養育費が支払われないケースが問題になっている。こうなるといいことは何一つないから離婚した場合の養育費についても盛り込んでおいたほうがいいな。離婚しても子供の成長について責任を持つという覚悟を示すことになるが、法的拘束力を持つ婚前契約が離婚への抑止力としても働いてくれる。夫婦喧嘩がヒートアップしたときに口を滑らせることもなくなるよ。もっとも男は重荷の一つや二つ背負ってる位のほうが丁度いいだろう。
婚前契約の文例「子供のこと」
育児のこと
- 夫は休みの日は子供をお風呂に入れます
- 夫と妻は育児を次のように分担します。 ○○は夫の担当、○○は妻の担当。例:公園遊び、お風呂、保育園の送り迎えなど
- 子供のしつけについては、二人で話し合いお互い協力していきます
- 週に一度は子供と思い切り遊びます
教育のこと
- 習い事や進学は子供の意見を第一にして、子供、夫婦で話し合います
- 子供が希望すれば大学まで進学させます
- 大学卒業までは最大限に子供のサポートをします
養育費のこと
- 万が一離婚になった場合でも、子供が成人するまで両者が責任をもって養育費を負担します。養育費は話し合いによって決めます。話し合いができない場合は調停・裁判で決めます
その他
- 結婚後一年間は子供は作らずに二人の生活を楽しみます
- 子供が欲しいので一年間授からなかったら不妊治療を二人で協力して始めます
- 妻が妊娠したら夫は妻を最大限サポートします
- 子供には最大限の愛情をもって接し幸せな家庭を築きます